「子どもを勉強させるために、ご褒美で釣ってはいけないの?」
「子供はほめて育てるべきなの?」
「ゲームは子どもに悪い影響があるの?」
子供を持つと、親は上記のようなことで迷いますよね。
育児書を開くと、「ほめて育てましょう」とだいたい書かれているし、「テレビやスマホじゃなくて絵本を読みましょう」とか。
そういった情報を見るたび、私の育児だめじゃんと自己嫌悪や危機感に襲われていました。
が! そんな悩める親にいろんなヒントをくれる本がありました。
≪目次≫
「学力」の経済学を読んで
ざっくりどんな本?
教育経済学(教育を経済学の理論や手法を用いて分析する応用経済学の一分野)が研究・データを用いて明らかにしている教育や子育ての発見をたくさん書いている本です。
冒頭に紹介した三つの悩みの答えも明快に書かれています。
ご褒美で釣っても「よい」
ほめ育てしては「いけない」
ゲームをしても「暴力的にはならない」
どういったご褒美の設計をするか、やみくもにほめることのリスクや推奨されるほめ方、ゲームやテレビの影響がどれくらいなのか等が、多くの研究と得られたデータをもとに明らかにされ、提案されています。(もちろん上記3つ以外の情報もたくさんあります)
子供それぞれの性格は異なるので、万人に100%合致する育児方法というのはないと思いますが、どうしたらうまくいくかな?と悩んだときにヒントになることは間違いなし。
教育経済学とは
教育経済学では、たった一人の個人の体験よりも、個人の体験を大量に観察することによって見出される規則性を重視する
どういう教育が成功する子どもを育てるのかという、決して目に見えないものを数字で示します。
経済学者は「子どもの目がキラキラするようになった」とか、「学校が活気にあふれている」などといった、人によって見方が変わってしまう主観的な表現で「教育に効果があった」といったりはしません。
(中略)教育のすべての側面を数字で表せるわけではありませんが、最近の経済学や心理学の貢献によって、さまざまな仮定を置きつつも、教育の効果は数値化が可能になってきています。
経済学者がしているもうひとつのこと、それは「どういう教育が成功する子どもを育てるのか」という問いについて、その原因と結果、すなわち因果関係を明らかにすることです。
引用ばかりで申し訳ない。素人はうまく説明できないのです。
とどのつまり、
経済学者は、子育て中の親ですらときには真剣に悩んでしまうような教育問題に対して、答えを出そうと、努力と挑戦を続けてきました。
どこかの誰かの成功体験や主観に基づく逸話ではなく、科学的根拠に基づく教育を。経済学者は、そう提案しているのです。
この考えに私は共感します。
育児本にしてもテレビやネットにしても、「東大に子供を入れた母の育児方法」とか、「子育てのベテランの育児方法」とか個人の体験や主観に基づいた育児情報が多いですよね。
それはそれで大切だし、現にわたしもブログで育児について発信してるし。
でも、それはあくまでもその親子にはそれが正解なだけで、別の親子がそれでうまくいくかはわからない。
だから、 科学的根拠に基づく育児や教育の情報がもっと増えるといいなとこの本を読んで強く感じました。
情報を疑う
本書で書かれていましたが、「親の年収や学歴が低くても学力が高い児童の特徴は、家庭で読書していること」との文部省の分析をうけ、多くのメディアでは「子供に読書させることが重要だ」と報道したそうです。果たしてそうなのか。
また、「自尊心が高まると学力が高まるのか」。
因果関係を見間違っていないか。
この視点は育児だけでなく、仕事や生活、ニュースを見る目にも生きてくるかと思います。
とても読みやすいので、ぜひご一読あれ!